休日だけ勉強するのはNG? その理由について

社会人になって責任ある職務に就けば、毎日仕事に追われることになり、忙しくなります。そんな中、将来のために勉強をしたいという人もいるでしょう。そこで平日に時間が取れないからといって、休日にがっつり勉強しようとする人がよく見受けられます。正直なところ、それはおすすめはできません。その理由は、3つあります。

1つ目が、休日の2日間にわたり、みっちり勉強することは想像よりもかなり厳しいからです。資格試験に望む場合、だいたい勉強に必要な時間は、1週間で約20時間程度とされています。平日にまったく勉強に時間が取れずに休日2日かけて勉強する場合、10時間×2日という計算になります。1日10時間勉強を続けるのは、そう簡単ではありません。朝起きてから夜寝るまで、食事と休憩、勉強以外の時間を作ることは難しくなるからです。もちろん遊ぶ時間は一切ありません。正直、そんな我慢だけの休日を2日も続けたくないでしょう。よほど勉強好きな人でなければ、難しいことだといえます。

2つ目の理由が、人はそんなに簡単に勉強モードに入れない実状があるからです。平日ずっと仕事をしていたのに、休日になっていきなり勉強に集中するというのはかなり難易度が高い行為です。大抵の人は、休日に時間があるからと、だらだら過ごしてしまい、結局勉強する予定の1〜2割くらいしか消化できなかったというケースが多いものです。こういったリアルから、急に勉強モードに入るのがいかに難しいかがわかるでしょう。

そして、3つ目の理由は、一気に勉強することで、逆に効率が悪くなるということです。科学的な面でも、実は人はそれほど暗記が得意ではないといわれています。とあるデータによれば、勉強しても1時間後には50%ほど忘れて、1日経過すると70%忘れるという結果が出ています。となれば、休日しか勉強しない場合、1週間後に記憶はほとんど忘れてしまいます。結局何度も同じ内容を勉強することになり、毎日勉強している人よりも覚えるのに時間がかかるのです。それを考えれば、なるべく毎日習慣的に少しずつ勉強を進めていく方が効率が良いやり方だといえるでしょう。